理事長あいさつ
豊中市医療保健センターは、豊中市の地域医療体制を確立し、地域住民の健康の増進に寄与することを目的として、豊中市と三師会(一般社団法人豊中市医師会、一般社団法人豊中市歯科医師会、一般社団法人豊中市薬剤師会)とが昭和49年(1974年)に設立した財団法人です。昭和52年(1977年)に休日急病診療、看護師養成、健康教育・健康相談、臨床検査などの事業を開始し、その後、時代の変化やニーズに対応するため、「障害者歯科診療」などの福祉分野の事業にも取り組み、平成10年(1998年)には、「豊中市立老人保健施設かがやきの運営」の受託を契機に、法人の目的に「福祉の増進」を加えました。
各種事業の実施にあたっては、豊中市や三師会と常に連携し、協働しながらそれぞれの専門分野における知識や技術をつなげることにより総合力を高め、地域におけるセーフティネット機能の確保に努めるとともに、社会情勢の変化を的確にとらえ、事業の改廃や拡充などを随時行ってきました。令和4年度からは、豊中市健康づくり推進員会の事務局として、市民の健康づくり活動の支援を行うほか、障害のある人が安心して地域で暮らすために、障害福祉事業所単位で集団健診や予防接種を受けられる事業を開始いたしました。
また、新型コロナウイルス感染症が拡大する状況の中で、感染のリスクが高い医療従事者を対象にワクチン接種を実施するなど臨機に対応し、市民の皆様が安心して受診ができる環境の整備に努めてまいりました。
人生100年時代と言われる今日において、住み慣れた地域で誰もが元気に自分らしく生き生きと暮らしていけるよう施策の充実が益々求められます。豊中市医療保健センターは、今後も引き続き、市民の皆さんの健康や福祉の維持、増進に資するよう、新たな事業展開にも職員が一丸となって果敢に取り組み、貢献してまいります。
一般財団法人豊中市医療保健センター 理事長 野村 晋